トップナンバーを記録していきたい
まずはトップナンバーをよく知らない人への説明から。
鉄道車両には形式と呼ばれるものがあります。一番有名な例で言うと新幹線の500系とかN700系などのシリーズですね。トップナンバーとはその形式の中で一番最初に作られた車両のことを指します。(E233系0番台のように製造順と番号が一致しない例もありますが細かいことは置いておきましょう)
そんな栄えあるトップナンバー車両を列挙していこうという趣旨の記事です。
全国のそれを集めていこう!というよりは「今までどんなん撮ってきたっけ」みたいな個人的まとめの趣向が強いのでそこらへんはご了承を。
103系以外は別の目的で撮影してるところについでに撮った感じです。
- 103系
- 105系
- 123系
- 115系1000番代
- 189系
- 201系
- 203系
- 205系
- 221系
- 223系
- 209系500番代
- E231系
- E233系
- E331系
- 701系
- 719系
- 255系
- 383系
- キハ100系・キハ110系
- キハE130系
- キハE200形
- キハ75系
- キハ85系
- 77系
103系
3447両製造されたキングオブ通勤型電車。現在はオレンジ色になって京都鉄道博物館に収蔵。晩年はクハ103-2とコンビを組んだことでも有名。実は写真のクハ103-1が落成する前に、のちにクハ103-901を名乗る車両がクハ103-1として落成しており、実質的には二代目のクハ103-1となる。2007年の部活の旅行が関西方面だったため、これを撮るために自由行動時間にわざわざ阪和線に向かった。当時は運用目撃サイトもスマホもないため一か八かだったが運良く撮影できた。
105系
123系
荷物電車から旅客用電車に改造された経歴を持つ車両。トップナンバーは2013年に惜しまれつつ引退したが123系自体は黄色いやつが山口県で現在もひっそりと走っている
115系1000番代
189系
201系
今まで特急型電車にしかつけてこなかった金属切り抜き車番を通勤型電車につけた非常に珍しい例。当時の国鉄のこの車両への意気込みが感じられる。いわゆる軽装車と呼ばれるグループからは通常の塗り文字へと変更された。
203系
千代田線直通用の常磐線車両。201系の足回りをベースにアルミ車体を採用。トップナンバーのみ車番がプレートで、文字色がラインカラーになっていた。日本で活躍を終えた後フィリピンやインドネシアに輸出された。トップナンバーはジャカルタへと渡ったらしい。
軽量化などのマイナーチェンジが図られた100番台のトップナンバー。
205系
90年代の山手線の顔。首都圏各線で見られたため関東の20代30代あたりは通勤型電車といえばこれという人も多いのでは。トップナンバーは山手線→京葉線で活躍し運用離脱。クハ205-1は大宮の研修施設に生き残っているという情報があるが、クハ204-1は長野送りの上解体された。
阪和線仕様の1000番台。前面窓がオリジナルと異なるなどオタク心をくすぐる。
八高川越線向け3000番台。山手線から置き換えられた際に中間車を先頭車化改造した。現在は富士急行線で活躍中。
221系
223系
瀬戸大橋線直通用の223系5000番台のトップナンバー。JR四国は同一設計の5000系車両を所有している。JR西日本車両ながらJR四国の数少ない黒字路線を支える車両。
209系500番代
209系500番代自体はまだ存在しているが、トップナンバーに関しては八高・川越線向け3500番台へと改番されたので501はもう見られない。
209系1000番代
209系の千代田線直通仕様車。2本しかおらず小田急直通対応改造の対象からも外れたため短命に終わるかと思いきや、まさかの中央快速線へと転属。オレンジ帯を纏い東京を横断している。過去に千代田線へと直通していた103系1000番台も走行機器の関係で常磐快速線へと転属しており、路線は違えど「緩行線から快速線へ」が現代に見られるとは感慨深いものがある。
E231系
209系950番台として落成したのちE231系900番台へと編入された試作車両。2736両製造されたE231系の歴史はここから始まった。現在は中央総武線から撤退し武蔵野線へと活躍の場を移した。
E231系の地下鉄東西線直通仕様車両。209系の地下鉄仕様車と前面デザインが共通なのがエモい。
E233系
3297両も製造された平成のキングオブ通勤・近郊型電車。103系の両数には及ばないが103系が首都圏のみならず京阪神や九州にも投入されていたことを考えると首都圏だけでこの数字というのは衝撃である。しかもこの先中央線へのグリーン車増結が予定されているのでさらに数字が伸びる見込みである。
常磐緩行線仕様のE233系。直通先の千代田線や小田急線にも顔を出す。登場から1年ちょっとは1本しかいなくて虎の子だったのが懐かしい。
南武線仕様のE233系。中央総武線からお古が回ってくるもんだと思っていた沿線民の度肝を抜いたまさかの新車投入。新車投入もいいけど8両化を真剣に考えていただきたい。
E331系
悲劇の車両の代名詞。連接機構やDDM駆動など数々の新機軸車両としてデビューしたものの不具合が多発。量産化は夢に終わり、わずか8年で廃車解体となった。
701系
719系
255系
383系
キハ100系・キハ110系
キハE130系
キハE200形
八ヶ岳の麓をとことこ走る小海線の車両。キハを名乗ることから分かる通り気動車の仲間なのだが、従来の気動車がディーゼルエンジンから直接駆動力を得ていたのに対しこの車両はディーゼルエンジンで発電した電気と蓄電池からの電気でモーターを動かすことで駆動している。走行機器系でいえば電車の要素が強いため、以後同様のシステムで設計された車両は気動車の「キハ」ではなくHB-Eシリーズを名乗る。ハイブリッドなのにキハを名乗るJR東日本の車両はこのキハE200形3両だけだ。こいつがこの顔でハイブリッドなために先述のキハE130までハイブリッドだと勘違いしている人も多いかもしれない。
キハ75系
キハ85系
77系
ななつ星専用客車の展望室車両の番号。「マイ77」の「マ」は車両重量等級を指す記号、「イ」は室内設備等級を指す記号。「イ」は一等車両のことを表すが、「イ」を冠する車両が日本に現れたのは58年ぶりで登場当時このことが大きく話題になった。58年間イは存在せず、ロ(=二等・グリーン車に相当)、ハ(=三等・普通車に相当)のみであった。その後JR西日本のクルーズ列車トワイライト瑞風用気動車にも「イ」が付与された。