パスポートの出入国審査のスタンプを観察する(アジア・オセアニア編)
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3.パスポートの出入国審査のスタンプを観察する(北米・南米・アフリカ編)
4.パスポートの出入国審査のスタンプを観察する(ヨーロッパ編)
5.パスポートの出入国審査のスタンプを観察する(日本編)
この記事ではアジア・オセアニア各国のスタンプを紹介します。
中国
2005年当時の中国の入国スタンプ。日付の横のPGUXが何を指すのかがわからない。最近のスタンプにはない文字です。入国と出国を区別する矢印が枠に沿って複数記されているのが特徴的。
こちらが現在押されているスタンプ。上海虹橋国際空港で押されたもの。入国と出国を区別する記号は2005年の時にもあった枠に描かれている矢印に加えて、シェンゲン圏と同じく四角と矢印で構成されたものも追加されている。そちらは矢印が上下を向いているのが特徴。
こちらは上海浦東国際空港で押されたスタンプ。
香港
香港の入国審査スタンプ。90日しか滞在できんよという注釈付き。香港も現在はスタンプが廃止され、味気ないレシートが渡されるだけになりました。
マカオ
中国に返還される前のポルトガル領時代のマカオの入国スタンプです。返還が1999年12月だったのでギリギリ。
こちらは返還後の2000年2月のスタンプ。旧ポルトガル領ということもあって中国語と英語の他にポルトガル語の表記もあります。マカオも現在はスタンプが廃止されてしまいました。
韓国
1999年当時の韓国の入国スタンプ。近年のデザインとは異なります。金浦空港で押されたもの。
2007年当時の韓国のスタンプ。太極旗がデザインされていていかにも韓国といった感じのスタンプ。仁川国際空港で押されたもの。
こちらが近年押されているスタンプ。このデザインに馴染みがある人も多いのでは。入国手段を表す飛行機マークがスタンプの枠とつながっていて、高いデザイン性を感じさせる良いスタンプですね。仁川国際空港では完全に廃止されたそうですが、空港によっては申告すればもらえるところもあるそう。日本から直行便もあって行くこと自体は簡単だろうけどだからといってめったに行きそうにもない済州空港のスタンプというのもポイント。
台湾
台湾(中華民国)のスタンプ。2000年当時のもので、現在はデザインが変更されています。台湾も自動認証機器の導入が進められており、出国に関しては日本人は基本的に自動ゲートに通されて省略されるらしい。
シンガポール
シンガポールのスタンプ。30日間しか滞在できない旨の併記あり。
インドネシア
シール付き!インドネシアでは2015年から30日以内の滞在について日本人のビザは免除されているらしいので現在はシールは貼られないと思われる。
ベトナム
地味なデザインではありますが、飛行機が横からでなく正面からの視点で描かれているのがなんとも特徴的。入国と出国の表記がシェンゲン圏でおなじみの四角+矢印なのもポイント。ホーチミンにあるタンソンニャット国際空港というかわいい名前の空港で押されたもの。
タイ
タイの入国スタンプ。バンコクで押されたもの。1999年だと現在国際線が多く就航しているスワンナプーム国際空港が開港する前なのでドンムアン空港で押されたものかと思われます。
2017年にプーケット国際空港で押された入国スタンプ。デザインは1999年当時から変わっていないようです。
マレーシア
クアラルンプール国際空港で押されたマレーシアの入国スタンプ。タイやインドネシアと同じく四角と三角のスタンプとなっている。デザインや色にも共通点がある。
こちらはコタキナバル国際空港で押されたスタンプ。
フィリピン
東南アジア諸国は文字列を枠に使う国が多いのが特徴。
ミクロネシア
「ミクロネシア」という表記はなく、FSM(Federated States of Micronesia)と書かれているだけ。ミクロネシアには4つ国際空港があり、左のスタンプはチューク州にあるチューク国際空港で、右はポンペイ州のポンペイ国際空港で押されたもの。
オーストラリア
シンプルなデザイン。オーストラリアも自動認証機器が導入されてメジャーな空港ではスタンプは省略されるようですが、申告して押してもらってる記事も見かけるので頼んでみるのもアリかもしれない。17年前のスタンプですが、いまでもこのデザインは変わらないようです。
アジア・オセアニア編は以上です。
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